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ReefSense ORP プローブ
はじめに
ReefSense ORP プローブ は、ReefControl Pro/Lite に ORP(酸化還元電位/REDOX)の連続モニタリング機能を追加します。水槽の ORP をリアルタイムでリーフビートアプリに表示し、30日間の履歴ログや通知機能も利用できます。また、その測定値を用いてオゾナイザーなどの機器を自動的にON/OFFすることも可能です。
水槽内に設置したままORPを24時間連続で測定するため、水質測定のタイミングを待つことなく、ORPの変化や急激な変動をリアルタイムで把握できます。またデジタル方式のため、ミリボルト単位でも直接表示され、画面の案内に従ってステップごとに簡単にプローブの検証(校正)を行えます。さらに、設定情報はプローブ本体に保存されます。自身の設定を保存します。
このマニュアルでは、ReefControl Lite または Pro が既にセットアップされ、リーフビートアプリで稼働していることを前提としています。まだの場合は、まず ReefControl Pro/Lite を専用マニュアルに従ってセットアップしてから、ここに戻って ORP プローブを追加してください。
リーフアクアリウムにおける ORP について
ORP(酸化還元電位、REDOX とも呼ばれます)は、水が有機汚濁物を酸化・分解する能力の強さを ミリボルト(mV) で表した指標です。リーフ水槽では、水質を正確に示す数値というよりも、水槽の状態変化を把握するためのトレンド指標として捉えるのが適しています。ORPが安定していれば、生物学的・化学的な環境も安定していることを示すことが多く、逆にORPが急激に変化した場合は、給餌や添加剤の投入、有機物の増加、プローブの汚れ、エアレーション不足、またはその他の環境変化が起きている可能性があります。
一般的なリーフ水槽のORPは 250~400 mV 程度ですが、実際の数値は水槽の環境やプローブごとに異なります。重要なのは、特定の数値を目指すことではなく、ご自身の水槽におけるORPの変化の傾向と安定性を把握することです。ORPは日々のリズムに合わせて変動することが多く、給餌後や生物活動が活発な時間帯には低下し、有機物が除去されたり、エアレーションが改善されたり、オゾンが使用されたりすると上昇する傾向があります。
ORPが持続的に低い状態が続く場合は、プロテインスキマーの能力不足、過剰な給餌、またはデトリタス(有機物)の蓄積が原因である可能性があります。オゾンの使用はORPを上昇させますが、数値を必要以上に高めることを目的にすべきではありません。酸化力が過度に高くなると、生体にストレスを与えるおそれがあります。正確な測定を行うには、プローブを清潔な状態に保ち、十分に水和させたうえで、測定値が安定するまで時間を置くことが重要です。新品のプローブや清掃したてのプローブは、測定が安定するまでに時間がかかります。また、汚れたプローブでは正確に測定できない場合があります。ORPは単独で判断するのではなく、他のパラメーター、特に pH、エアレーション、有機物の蓄積量、スキミング、給餌、オゾンの使用状況などと合わせて読み取ってください。
同梱物
• ReefSense ORP プローブ – R35822
設置と配置
プローブは、水流が十分かつ安定している水槽またはサンプ内に、プローブホルダーを使用して配置してください。測定部(センサー先端)は常に完全に水中に浸かっているようにしてください。ReefSense シングルプローブホルダー(R35837) は、プローブ設置用のオプションアクセサリーです。
1. 使用前に保管キャップを取り外してください。 プローブには、測定部(センサー先端)を湿った状態に保ち、輸送中や保管中に保存液が漏れるのを防ぐため、圧縮フィッティングで固定された保管キャップを装着した状態で出荷されます。プローブを設置する前にそのキャップを取り外してください。キャップは保管しておいてください。プローブを使用しなくなった場合に、保存液を補充して取り付けることで、先端を湿った状態に保つことができます。
2. プローブをプローブホルダーに取り付け、測定部の周囲に十分な水流がある位置へ設置してください。
3. プローブを ReefSense ポートコネクターケーブル に接続し、固定ナットを完全に締め込んでください。確実な防水接続と安定した通信を確保できます。
4. ケーブルはドリップループを作るように配線し、水がケーブルを伝ってコネクター部分に流れ込まないようにしてください。
注:
測定部(センサー先端)を乾燥させないでください。プローブは常に水中に保持してください。使用中は常に水槽に設置し、取り外して保管する場合は、KCl保存液に浸した湿った状態で保管してください。

リーフビートアプリでのプローブの追加
アプリでプローブを ReefControl Pro/Lite に追加してください:
1. リーフビートアプリで ReefControl Pro/Lite を開き、プローブのセットアップ を選択してから、ORP を選択してください。
2. アプリが検出したプローブの ID が表示されるので、正しいものをセットアップしていることを確認してから続行します。(アプリがプローブを検出しない場合は、接続を確認してから再度お試しください。)
3. プローブの新しいファームウェアが利用可能な場合、アプリは続行前に Bluetooth 経由でファームウェアを更新します。更新中は、スマートフォンをプローブから約 3m以内に保ち、アプリを開いたままにしてください。
4. プローブに名前を付けるか、デフォルトのまま使用してください。
5. ORP のパラメーター範囲(mV 単位)を設定し、このプローブの音声アラームをONにするかどうかを選択してください。
注:
同じ ReefControl Pro/Lite に複数の ORP プローブ を追加することができます。その場合は、プローブを1本ずつ接続してセットアップしてください。セットアップ前に複数の新しいプローブを同時に接続すると、コントローラーはそのうちの1本をランダムに選択するため、識別するにはシリアル番号をその都度確認する必要があります。
パラメーター範囲(希望/許容/危険): 各パラメーターについて、ReefControl Pro/Lite に水槽の「正常な状態」を認識させるための2つの範囲を設定します。希望範囲(緑、目標とする状態)と 許容 範囲(オレンジ、目標から外れつつある状態)です。許容範囲を超えるものはすべて自動的に 危険範囲(赤)となり、この範囲を設定する必要はありません。測定値はこれらの範囲に対してホーム画面およびグラフ上でこれらの範囲と比較して表示されます。また、各パラメーターについて、測定値が危険範囲に入った際に、アラームを有効にすることもできます。アラームを有効にすると、測定値が許容値の範囲を外れた場合に発報します。アラームは、手動コントロールボタンを短く押すことで停止できます。
注:
新しい ORP プローブ は、正確な測定値を示すまでに安定化する時間が必要です。設置後は、水槽内でしばらく安定させてから、初回のバリデーションを実施してください(「検証」を参照)。
検証
ORP プローブ は測定値をミリボルト(mV)で直接表示するため、pH プローブや 塩分濃度 プローブとは異なり、校正は行いません。代わりに、既知のORP値( mV) の基準液を使用して検証 を行い、必要に応じてわずかなオフセットを適用することで、測定値の基準を統一し、一貫した測定結果が得られるようにします。
検証のタイミング
ORP プローブ 内部の検出素子は使用とともに徐々に劣化するため、測定値も時間の経過とともに少しずつずれることがあります。基準液を使用してオフセットを調整することで、測定値を既知の基準値に合わせることができます。ORP は主に変化の傾向(トレンド)を把握するための指標であるため、重要なのは絶対的な測定精度よりも、一貫した基準値を維持し、プローブの経年劣化が進んでも信頼性の高いトレンドを継続して確認できることです。リーフ水槽の場合は、約2か月毎に ORP プローブ の検証を行い、必要に応じてオフセットを調整することを推奨します。適切にメンテナンスを行った場合、ReefSense ORPプローブの連続使用期間の目安は約12か月となります。
必要なもの
既知のORP値(mV)を持つ ORP 基準(検証)液 が必要です。レッドシーでは、ReefSense ORP 460 mV 検証液(R35854) を提供しています。これはプローブに付属していないため、別途ご購入ください。また、溶液を入れるための清潔な小型容器とすすぎ用の RO 水も必要です。常に新しい溶液を使用し、一度プローブを浸した検証液は再利用しないでください。
検証の手順
リーフビートアプリが各ステップを案内します:
1. 指示が表示されたら、プローブを清掃し、RO 水ですすいだ後に乾かしてください。これにより残留物による校正液の汚染を防ぐことができます。プローブの外側のみを乾かしてください。測定部(センサー先端)は絶対に拭かないでください。センサーの損傷や測定値が不安定になる原因となる恐れががあります。
2. プローブを検証液に入れ、測定部先端に付着した気泡を取り除くために軽く揺すってください。
3. アプリには測定された ORP 値が表示されます。通常、測定値は約15~20秒で安定します。
4. 測定値は溶液の公称値から±30mV以内である必要があります(R35854検証液の場合は460mV)。公称値から30 mV 以上ずれている場合は、プローブを再度洗浄し、やり直してください。繰り返し洗浄しても改善しない場合は、プローブが寿命に達しているため、交換する必要があります。
5. 検証結果に問題がなければ、アプリの画面に表示される案内に従ってオフセットを適用してください。
6. プローブをRO水すすいで水槽に戻し、アプリでバリデーションを終了する前に約30秒待ってください。れにより、一時的な値が測定ログに記録されるのを防ぐことができます。
検証は、水槽に設置した状態でも、リモートモード(「リモートモード」を参照)でも実施できます。
リモートモード
ORP プローブ は、コントローラーから離れた場所でもBluetooth接続で使用できます。例えば、サンプのそばで作業する代わりに、シンクなどで測定やバリデーションを行う際に便利です。リモートモードでは、手動でのORP測定とバリデーションの両方を行うことができます。
1. リーフビートアプリでプローブのリモート使用をONにしてください。
2. プローブを ReefSense ポートコネクターから取り外してください。
3. プローブに ReefSense USB-C コネクター(別売)を接続し、任意の USB-C 電源に差し込んで給電してください。
4. アプリで Connect をタップして、アプリとプローブ間の Bluetooth(BLE)接続を開始してください。
終了したら、アプリで 「切断」をタップするか、プローブへの給電を切ってください。プローブへの電源供給が途切れると自動的に接続が解除します。作業中お測定部先端は常に水に浸かった状態を維持してください。プローブを水槽に戻した後は、ログに不要な測定値が記録されないよう、約30秒待ってからアプリでリモートモードを解除してください。
ファームウェアアップデート
リーフビートアプリは、ORP プローブ のファームウェア更新が利用可能になると随時通知します。ファームウェアを最新の状態に保つことで、アプリとの互換性が維持されます。ファームウェア更新は Bluetooth 経由で行われます。プローブは ReefControl Pro/Lite に接続され、リモートモードでない状態である必要があります(スマートフォンの設定で Bluetooth が有効になっていることを確認してください)。更新中は、スマートフォンをプローブから約 3m以内に保ち、更新中はアプリを閉じないでください。
ORP 測定値を利用した機器制御
他のReefSense の測定値と同様に、ORP 値を利用して、機器を自動的に ON / OFF することができます。最も一般的な用途はオゾナイザーの制御です。オゾンは ORP を上昇させるため、ORPが設定した値に達したらオゾナイザーを自動でOFFにし、ORPが低下したら再びONにすることで、酸化力を安全な範囲内に維持できます。ORP プローブ は、コントローラーの 12 VDCポート、または ReefControl Powerをお持ちの場合はその AC ソケットを制御できます。
該当するポートまたはソケットを ORP プローブ によって 制御 されるように設定し、切り替えを行う値を指定してください。また、プローブが切断された場合に備えて、フォールバック状態を設定してください。また、適切な上限値を設定してください。オゾンによってORPを過度に高くすると、生体にストレスを与える恐れがあります(ポートまたはソケットの割り当て方法については、ReefControl Pro/Lite のマニュアルをご参照ください)。
メンテナンス
ORP プローブ 測定部(センサー先端)は非常にデリケートです。取り扱いには十分注意してください。測定部を拭いたり、こすったり、ブラシなどで洗浄したりしないでください。 センサーが損傷し、測定値が不安定になる原因となります。洗浄はすすぎ洗いまたは浸け置き洗浄のみで行い、測定部は常に湿った状態を保ってください。
定期的な清掃:RO水でプローブをすすぎ、塩分や付着した汚れを取り除いてください。通常のすすぎ洗いを行った後は、そのまま使用を再開できますが、測定値が安定するまで少し時間がかかる場合があります。
頑固な汚れの除去:有機膜やミネラルの付着物が蓄積している場合は、以下の2段階で洗浄してください。各工程の間および完了後には、必ずRO水で十分にすすいでください。
1. まず、有機物の汚れを除去 します。無香料の家庭用漂白剤を 漂白剤1:RO水10 の割合で希釈した溶液を使用してください。プローブ先端を 2~5分間 浸した後、RO水で十分にすすいでください。
2. 次にミネラル沈着物を除去 します。弱酸であるレッドシーのプローブ用洗浄液(R35855)を RO 水で1:10に希釈して使用します。この溶液にプローブ先端を 2~5分間 浸した後、RO水で十分にすすいでください。
警告:
漂白剤と酸性洗浄液を決して混ぜないでください。これらを混合すると有毒な塩素ガスが発生します。洗浄を行う際は、2つの工程の間に必ずプローブをRO水で十分にすすいでください。また、両方の溶液に同時に浸さないでください。家庭用漂白剤の取り扱いには十分注意してください。
清掃後は再度検証を行ってください。 清掃後、プローブを水槽水または KCl 保存液中に浸して十分に水和・安定化させた後、測定値の計測を始める前に検証を行ってください(「検証」をご参照ください)。洗浄直後の ORP プローブ は、測定値が安定するまでしばらく時間がかかる場合があります。
清掃や校正は、リモートモードを使用することで、サンプのそばではなくシンクなどの作業しやすい場所で快適に行うことができます(「リモートモード」を参照)。
ヒント:
清掃などのためにプローブを水中から取り出す前に、設定画面で 「プローブの無効化」 をONしてください。これにより、水槽外での測定値が記録されるのを防ぐことができます。プローブが無効化されている間は、そのプローブによって制御されているポートまたはソケットは設定されたフォールバック状態に切り替わることにご注意ください。
プローブは消耗品です。 検出素子には寿命があり、連続使用での耐用期間は最長約12か月です。プローブは自身の状態を監視しており、劣化が進むとアプリが通知するため、測定値の信頼性が低下する前に交換することができます。
製品保証
注:
ReefSense ORP プローブ には使用に伴って劣化する検出素子が使用されており、寿命に限りがあります。そのため、保証期間は 6か月 となっており、 他のレッドシー製品およびReefControlシリーズに適用される標準の 12か月保証 とは異なります。